縄文じいさんの屋久島と大阪の二重生活日記

縄文じいさんの活動情報や屋久島と大阪の二重生活日記です。

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『あのときの王子くん』

僕の創作の計画の中に、いつかすでに有名なもので、かつ著作権が切れているものをモチーフに絵を描いてみたいという想いがあります。
例えば、宮沢賢治の世界とか・・・。
そして誰もが知っている『星の王子さま』とか。
それを僕のタッチで描くのです。
小さな星にバオバブの木が生えていて、一輪のバラに3つの火山。
そこに、王子さまがちょこんと座っている・・。
どんな描き方をしたって、それなりの絵になりそうですね。(笑)

そんなこともあって、もう一度『星の王子さま』を以前から読み返したいと思っていたのです。
大阪滞在中に実家に置いてあった、むか~し買った『星の王子さま』を引っ張り出して来て、屋久島に持って帰ってくるつもりだったのですが、
荷物があまりにも多いので、結局持って帰って来なかったのです。
そう、iPadの『i文庫HD』のアプリの中にたまたま入ってるのを知っていたからです。
タイトルが『星の王子さま』ではなく、『あのときの王子くん』と微妙に違っているのが気にはなってはいたのですが、
内容をさらりと見た感じでは、まぎれもなく『星の王子さま』だったから大丈夫だろう・・・ということで。

で、今日、全部読み終わりました。
タイトルが『あのときの王子くん』になった由縁が、最後の翻訳者の解説で分かりました。
著作権が切れているということで、今ではいろんな人が翻訳しているんですね。
その1つが、今回読んだ『あのときの王子くん』だったわけです。
この解説がとても興味深かったです。
今まで翻訳の仕事なんて、殆ど直訳して分かりやすく書き換えているくらいにしか考えたことが無かったのですが、実際には翻訳者が内容を深く理解して、
その翻訳者の解釈によって文章が微妙に違ってくるんだなぁと理解しました。
微妙どころが全然違ってくることだってあるかもしれません。
翻訳の仕事って、凄く重要で難しい仕事なんだなぁ~と初めて理解した次第です。
元の内藤訳では、「かんじんなことは、目に見えない」「たいせつなことは、目に見えない」と訳されているところが、今回の訳は「心でなくちゃ、よく見えない。
もののなかみは、目では見えない」と訳されています。
意味が全然違ってきますよね。
自分が手をかけたバラだから、他の5000本のバラとは大切さが違ってくるのだし、あそこに王子くんがいると思えば、同じ星空を見ても違った風景に見えてくる・・
という内容だから、その解釈からすると後者の翻訳の方がしっくりきますね。
タイトルも『星の王子さま』だと、星の王子さまは沢山いるかもしれない。
でも、語り手がサハラ砂漠で出会った王子くんとの出来事を後になって語る形であることから、やはり沢山いるかもしれない『星の王子さま』ではなく、
『あのときの王子くん』としたそうです。
そう言われてみると、ぼくも『あのときの王子くん』の方が正しいように思えました。
ただし、タイトルというのは親しみやすさとか言いやすさとかも大事だと思うので、そういう観点からすると、やっぱり『星の王子さま』の方が
親しみやすいかな・・とは思いますけどね。
それにしても、新しい翻訳であらためて『星の王子さま(あのときの王子くん)』を読んでみて・・・。
子供の頃読んだ時よりも、今読んだ方が凄いなぁ~っと思えました。
今の方が神髄を理解できるというか・・・。
やっぱり名作ですね。
僕は、常々、人間の最も重要な能力って、想像したり空想したりする能力だと思っています。
『愛』(←この言葉を使うと陳腐になるので、あまり使いたくない言葉ですが・・・)も想像力という土台がなければ成り立たないことだと思いますもんね。
相手の立場とか心の内とか、直接目に見えないものは可能な限りの事実の情報を集めて、そこから想像するしかありません。
そこを省いてしまうと、よかれと思って相手に何かしてあげてもありがた迷惑になるかもしれませんもんね。(笑)

さて、ここ数年の僕はすっかり想像力、空想力を無くしてるな・・・。
屋久島に移住した頃は、屋久島という場所はとても宇宙に近い場所のように思えたし、目に飛び込んでくる風景から、宇宙に想いを巡らせたもんです。
そこから一枚一枚の絵を生み出していました。
今は日常に流されて、目に見えるものしか見ていないような気がします。
でも、こういう物語に触れると、また空想することを思い出させてくれます。
今日は、いつもの風景が少しだけ違って見えたような気がしました。
僕も見る人の想像力を引き出すことができるような作品を生み出していきたいもんです。

長くなりました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。(笑)


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うえだまさのぶの日記です。
『好きな場所で、好きなことを仕事にして生きていけたら、どんなに幸せなことでしょう。』そんな理想を実現すべく屋久島に移住して11年目になります。一応、人からは画家と思われているようですが、自己紹介ではお土産屋さんと説明します。(笑)お察しの通り、悪戦苦闘の日々です。
縄文杉を擬人化した『縄文じいさん』が代表作です。宜しくお願い致します。

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